怪談 佐賀屋敷(ダイジェスト版です)
 


公開:1953年
監督: 荒井良平
助監督: 古川俊男
脚本: 木下藤吉
撮影: 伊佐山三郎
撮影助手: 本多省三
企画: 高桑義生
音楽: 高橋半
出演: 入江たか子他
 

“鍋島騒動(※戦国大名龍造寺家と臣下だった鍋島家との確執)” の
化け猫逸話を下地とした作品。
入江たか子の美貌が際立っている。

 江戸時代の物語
肥前佐賀二尾実記」「嵯峨奥猫魔草紙(さがのおくねこまたぞうし)」、歌舞伎の「花埜嵯峨猫魔稿(はなのさがねこまたぞうし)※1853年初演予定後鍋島藩の抗議で中止」「百猫伝手綱染分(ひやくみょうでんたづなのそめわけ)※1864年初演」など一連の作品が下地になった。

 また化け猫伝説は、鎌倉時代の説話集『古今著聞集』にも見られ、猫又同様、民間伝承としては古くからあるようだ。

 映画作品としては、

1910年  嵯峨の夜櫻  M・バテー商会
1911年  有馬猫  吉沢商会
1912年  鍋島の猫  M・バテー商会   岡崎猫  日活
1914年  有馬怪猫伝  小林商会  岡崎の猫  日活京都  赤壁大明神  天活  怪猫義民伝  日活  山王の化猫  日活京都  日本怪猫伝  日活  鎌倉殿中猫騒動  日活京都
1915年  有馬猫騒動  小林商会  怪猫伝  M・カシー商会
1916年  佐賀の化猫  天活  有馬の猫騒動  日活京都
1917年  嵯峨の夜櫻  日活京都
1918年  赤壁明神  京都日活  木曾の黒猫  天活東京  回向院の猫塚  日活京都
1919年  有馬怪猫伝  天活東京  鍋島猫騒動  日活京都  岡崎怪猫伝  日活京都  岡崎の猫  天活京都
1920年  有馬の猫  日活京都  赤壁明神  国活東京  飛騨の怪猫  国活
1921年  鍋島猫騒動  日活京都  鍋島猫騒動  松竹蒲田  有馬猫騒動  小松商会  妙義の山猫  国活
1922年  有馬の猫  松竹蒲田  鍋島の猫  日活京都  八須賀の猫  松竹キネマ蒲田
1923年  鍋島の猫  松竹蒲田
1929年  鍋島怪猫傳  帝国キネマ
1930年  モダン猫騒動  東亜キネマ京都
1933年  有馬の怪猫  武家商会
1936年  怪猫佐賀の夜櫻  大都  有馬猫騒動  極東
1937年  佐賀怪猫伝  新興京都  本朝怪猫伝  マキノトーキー  有馬猫  新興京都  弥次喜多 岡崎猫退治  大都  呪ひの斑猫  極東キネマ  三毛猫太平記  大都  有馬猫  新興キネマ京都 
1938年  巨猫伝  日活京都  怪猫五十三次  新興京都  閻魔寺の怪猫  大都  怪猫謎の三味線 新興京都 怪猫赤壁大明神  新興京都  神変斑猫  全勝
1939年  本朝怪猫伝  大都  呪ひの銀猫  全勝  幻城の化け猫  極東
1940年  怪猫油地獄  全勝  怪奇笑ふ猫  極東  山吹猫  新興キネマ京都
1949年  鍋島怪猫伝  新東宝  弥次喜多猫化け道中  東横
1953年  怪談佐賀屋敷  大映京都 怪猫有馬屋敷 大映京都
1954年  怪猫岡崎騒動  大映京都 怪猫腰抜け大騒動  東映東京  怪猫逢魔ヶ辻  大映京都
1956年  怪猫五十三次  大映京都 水戸黄門漫遊記怪猫乱舞  大映京都 
1957年  怪猫夜泣き沼  大映京都
1958年  怪猫呪いの壁  大映京都 怪猫からくり天井  新東宝 亡霊怪猫屋敷  新東宝 化け猫御用だ 大映
1960年  怪猫お玉が池  新東宝 
1962年  怪談三味線堀  東映京都
1968年  藪の中の黒猫  近代映協  怪猫呪いの沼  東映京都 
1969年  秘録怪猫伝  大映京都
1975年  怪猫トルコ風呂  東映東京 
 
と膨大な量に上る。

1910年(明治43年)に既に作品化されていることは驚くべきことである。 
それだけ民間では、化け猫と“鍋島騒動” の関係が浸透していたのであろう。

1962年以降映画は少なくなるが 、そのエッセンスはテレビ映画・ドラマに吸収されていった。

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