むかしむかしの映画と音楽

むかしなつかし思い出いっぱいの映画と音楽を紹介してゆきます。

大怪獣ガメラ

大怪獣ガメラ予告編
  

1965年(昭和40年)公開
大映
監督:湯浅憲明
脚本:高橋二三
製作:永田秀雅
出演者:船越英二 他


 特撮を駆使する怪獣映画の代表といえば、当時有名な特撮監督 円谷英二がいた東宝のゴジラであった。もう既に知名度の高かった東宝のゴジラに対して、大映のガメラは無謀ともいえる戦いを挑んだことになる。この特撮は、湯浅憲明と築地米三郎両監督が分担し、苦労をしながら手探りで進めていったようだ。
本作はシリーズ唯一のモノクロ作品である。
ちなみにガメラの名付け親は、当時の大映社長 永田雅一氏だそうである。

● 昭和時代
 
1965年 第1作『大怪獣ガメラ』監督:湯浅憲明
1966年 第2作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』監督:田中重雄、特撮監督:湯浅憲明
1967年 第3作『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』監督:湯浅憲明
1968年 第4作『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』監督:湯浅憲明
1969年 第5作『ガメラ対大悪獣ギロン』監督:湯浅憲明
1970年 第6作『ガメラ対大魔獣ジャイガー』監督:湯浅憲明
1971年 第7作『ガメラ対深海怪獣ジグラ』監督:湯浅憲明
1980年 第8作『宇宙怪獣ガメラ』監督:湯浅憲明※大映は、徳間書店の子会社となり制作
 
● 平成時代
 
1995年 第9作『ガメラ 大怪獣空中決戦』監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣
1996年 第10作『ガメラ2 レギオン襲来』監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣
1999年 第11作『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣
2006年 第12作『小さき勇者たち〜ガメラ〜』監督:田﨑竜太


そしてガメラの生誕50周年を記念して 再びガメラが帰ってくる!!
 
 

 

怪談 佐賀屋敷 

怪談 佐賀屋敷(ダイジェスト版です)
 


公開:1953年
監督: 荒井良平
助監督: 古川俊男
脚本: 木下藤吉
撮影: 伊佐山三郎
撮影助手: 本多省三
企画: 高桑義生
音楽: 高橋半
出演: 入江たか子他
 

“鍋島騒動(※戦国大名龍造寺家と臣下だった鍋島家との確執)” の
化け猫逸話を下地とした作品。
入江たか子の美貌が際立っている。

 江戸時代の物語
肥前佐賀二尾実記」「嵯峨奥猫魔草紙(さがのおくねこまたぞうし)」、歌舞伎の「花埜嵯峨猫魔稿(はなのさがねこまたぞうし)※1853年初演予定後鍋島藩の抗議で中止」「百猫伝手綱染分(ひやくみょうでんたづなのそめわけ)※1864年初演」など一連の作品が下地になった。

 また化け猫伝説は、鎌倉時代の説話集『古今著聞集』にも見られ、猫又同様、民間伝承としては古くからあるようだ。

 映画作品としては、

1910年  嵯峨の夜櫻  M・バテー商会
1911年  有馬猫  吉沢商会
1912年  鍋島の猫  M・バテー商会   岡崎猫  日活
1914年  有馬怪猫伝  小林商会  岡崎の猫  日活京都  赤壁大明神  天活  怪猫義民伝  日活  山王の化猫  日活京都  日本怪猫伝  日活  鎌倉殿中猫騒動  日活京都
1915年  有馬猫騒動  小林商会  怪猫伝  M・カシー商会
1916年  佐賀の化猫  天活  有馬の猫騒動  日活京都
1917年  嵯峨の夜櫻  日活京都
1918年  赤壁明神  京都日活  木曾の黒猫  天活東京  回向院の猫塚  日活京都
1919年  有馬怪猫伝  天活東京  鍋島猫騒動  日活京都  岡崎怪猫伝  日活京都  岡崎の猫  天活京都
1920年  有馬の猫  日活京都  赤壁明神  国活東京  飛騨の怪猫  国活
1921年  鍋島猫騒動  日活京都  鍋島猫騒動  松竹蒲田  有馬猫騒動  小松商会  妙義の山猫  国活
1922年  有馬の猫  松竹蒲田  鍋島の猫  日活京都  八須賀の猫  松竹キネマ蒲田
1923年  鍋島の猫  松竹蒲田
1929年  鍋島怪猫傳  帝国キネマ
1930年  モダン猫騒動  東亜キネマ京都
1933年  有馬の怪猫  武家商会
1936年  怪猫佐賀の夜櫻  大都  有馬猫騒動  極東
1937年  佐賀怪猫伝  新興京都  本朝怪猫伝  マキノトーキー  有馬猫  新興京都  弥次喜多 岡崎猫退治  大都  呪ひの斑猫  極東キネマ  三毛猫太平記  大都  有馬猫  新興キネマ京都 
1938年  巨猫伝  日活京都  怪猫五十三次  新興京都  閻魔寺の怪猫  大都  怪猫謎の三味線 新興京都 怪猫赤壁大明神  新興京都  神変斑猫  全勝
1939年  本朝怪猫伝  大都  呪ひの銀猫  全勝  幻城の化け猫  極東
1940年  怪猫油地獄  全勝  怪奇笑ふ猫  極東  山吹猫  新興キネマ京都
1949年  鍋島怪猫伝  新東宝  弥次喜多猫化け道中  東横
1953年  怪談佐賀屋敷  大映京都 怪猫有馬屋敷 大映京都
1954年  怪猫岡崎騒動  大映京都 怪猫腰抜け大騒動  東映東京  怪猫逢魔ヶ辻  大映京都
1956年  怪猫五十三次  大映京都 水戸黄門漫遊記怪猫乱舞  大映京都 
1957年  怪猫夜泣き沼  大映京都
1958年  怪猫呪いの壁  大映京都 怪猫からくり天井  新東宝 亡霊怪猫屋敷  新東宝 化け猫御用だ 大映
1960年  怪猫お玉が池  新東宝 
1962年  怪談三味線堀  東映京都
1968年  藪の中の黒猫  近代映協  怪猫呪いの沼  東映京都 
1969年  秘録怪猫伝  大映京都
1975年  怪猫トルコ風呂  東映東京 
 
と膨大な量に上る。

1910年(明治43年)に既に作品化されていることは驚くべきことである。 
それだけ民間では、化け猫と“鍋島騒動” の関係が浸透していたのであろう。

1962年以降映画は少なくなるが 、そのエッセンスはテレビ映画・ドラマに吸収されていった。

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月光仮面の歌

月光仮面の歌(サタンの爪バージョン)


月光仮面は誰でしょう
作詞:川内康範
作曲:小川寛興
歌:近藤よし子、キング子鳩会

当時子ども向けレコードとしては、異例の10万枚以上を売り上げた。

テレビ映画月光仮面の主題歌である。
平均視聴率は40%、最高視聴率は67.8%と今では考えられないモンスター番組であった。
また大瀬康一の大部屋俳優からの出世作、初主演作品でもあった。
放送は、1958(昭和32年)2月24日から1959年7月5日(最終回の視聴率は42.2%)で130回にもなった。
また単独スポンサーであった武田製薬の『武田アワー』の初めての作品でもあった。
1972年テレビアニメ化、1981年劇場映画化がされている。

貧しかった時代のはな垂れ小僧たちに、夢と希望を与えてくれた作品のひとつであった。



 
   


 

自来也 忍術三妖傳

自来也 『忍術三妖傳』 (読み方は、“じらいや”『にんじゅつさんようでん』)



1937年(昭和12年)日活京都製作
監督:マキノ正博
原作・脚本:比佐芳武
出演:片岡千恵蔵、星玲子、河辺五郎、志村喬

元の話は、感和亭鬼武が文化3年(1806年)に刊行した読本『自来也説話』である。
その後『児雷也豪傑譚』として江戸時代期後期の天保10年(1839年)から明治元年(1868年)にかけて刊行されつづけた。43編の長編合巻作品で、作者は4代美図垣笑顔・一筆庵・柳下亭種員・柳水亭種清。
また、嘉永5年(1852年)には河竹黙阿弥により歌舞伎
『児雷也豪傑譚話』として上演。 
講談として明治時代以降も親しまれてきた。
現在でも歌舞伎、芝居の演目として人気を博している。
また以外なのは、アニメ『NARUTO』や『ケロロ軍曹』の参考作品にもなっていることだ

旧作は、1921年牧野省三監督の『豪傑児雷也』(主演;尾上松之介)

また、わたしが実際映画館で見た記憶があるのは、1955年
萩原遼・加藤泰監督『忍術児雷也』若山富三郎のデビュー作。
住んでるのが田舎なので、封切り5・6年後に見たようである。
当時特撮忍術もの(昭和の香りプンプンの言い方)のはしりとして、はなたれ小僧のこころをわし掴みにした。

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※ 使用した画像はリンクフリーのものです。
 

おもちゃ映画または玩具映画

初めまして、懐古堂九郎です。

一部の方はご存知でしょうが 、かつてブリキ製の家庭用映写機で楽しめた短編映画がありました。

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時代は大正から昭和初期です。すでに元の映画が失われているものも多く、現在目にする機会は、
ほとんどありません。
70・80年前といえば、ご存命の方の記憶のなかにも残っている場合は非常に少ないかと思います。

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しかし、大阪芸術大学のおもちゃ映画プロジェクトというところで修復・再生されていました。
たいへんな努力だとおもいます。
興味のある方は、下記をクリックして下さい。



☆ 映画復元学研究

☆ おもちゃ映画プロジェクト



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